Helios-103
先日、ボーグの引き伸ばしレンズを撮影用レンズとして使うM42ヘリコイドシステムを利用して、PetriマウントのレンズをM42で使う方法を試しました。
http://www.tomytec.co.jp/borg/products/helicoid
そのとき思いついたのが、KIEVのコンタックスマウントレンズをこの方法で使えるようにならないかと言うこと。レンジファインダーのレンズで、ピント合わせがボディ側にあるため、レンズだけでは絞りはありますがヘリコイドは無し。しかもフランジバックが短いのでなかなか使えないというレンズです。
第二次世界大戦後、ツァイスの工場を接収したソビエト連邦が、コピーして製造したKIEV-4am付属のレンズです。
53mmF1.8
最短撮影距離1.0m
絞りバネ9枚。
フィルター径40.5mmです。
Petriレンズはヘリコイドがありましたから、ボーグのシステムとレンズの間は中間リングで調節しましたが、このレンズはヘリコイドが無いため、M42ヘリコイドの薄いものを利用します。これで一応フランジバックは合いますが、接続方法が無いため、厚い両面テープを小さく切って接着しています。これでは弱いため、テスト撮影は出来ますが、汎用的な使用は難しくなります。M42ヘリコイドに接着してしまうことも出来ますが、ヘリコイドはそこそこの値段しますので、そこまではせずテスト用のみとして両面テープ止めで我慢。
'40.5mmのフードが無かったため、Nikon HN E5000という古いアクセサリーをフード代わりに利用。こちらも一時利用のみなので、マスキングテープで巻いて留めておくだけでよしとします。
HELIOSをキリル文字にするとХЕЛИОСです。レンズの表記を訳すとGELIOSになるようなのですが、よくわかりません。キリル文字は複雑です。年代も古いので現代文と違うところもあるかもしれませんし、方言なのかもしれません。一応このレンズはHELIOS103と言われています。
元々の最短撮影距離が1mなので、それよりは寄れています。それでもまだオーバーインフ気味なので、もう1mmか2mm厚みをくわえても無限は出そうですし、最短撮影距離を縮めることも出来るでしょう。