Cosina AF 28-70mm F3.5-4.5
端境期のAFレンズです。
世の中はAFが中心となり、新しいボディ、あるいはマウントの変更、AFで撮りたいが、ボディもレンズも買い換えねばならない。
そんな時代に作られた、レンズ単体でAFが行えるので、どのボディでもAFが使えるようになるというレンズです。コシナでは特に75-200mmF4.5 MC Macroが有名ですし、たくさん売れました。この時期の交換レンズ自体が、望遠ズーム中心の時代だと言うこともあったでしょうし、望遠のほうがピント合わせが大変だと言うこともあったでしょうね。
とはいえ、広角系のズームにもAFは求められたわけで、そこで作られたレンズです。
最短撮影距離は1mですが、70mm側でマクロ機構が組み込まれており、さらに近寄ることが出来ます。
今では、今更かんのつよいAF性能ですし、電池室が液漏れしてAFが使えない個体も多いです。といって当時のAFレンズはMFについてはほとんど考慮されていないので、MFはとても使いにくいです。つまりは、今使うには、かなり、取り柄が少ないレンズなのですが、こういう歴史の狭間に埋もれていったレンズたちに、私は興味があるのです。