Komuraon 28mm F2.5 ヘリコイドアダプター
コムラーの後期の製品です。この当時は、KomuraレンズからKomuranonに変更され、マウントも従来のUNIマウントからKomuranonマウントと呼ばれる新しいタイプになりました。
ところがこのマウントに絞りを内蔵させたため、互換性に制限が生まれてしまいました。当然ながらレンズ毎に明るさが違い、F2.5のレンズもあればF4.5のレンズもあるわけです。F4.5のマウントをF2.5につけてしまうと、開放にしてもF4.5までしか開かれず、開放で使えなくなってしまうわけです。
この時期の主力製品は90-250mmF4.5、スーパーコムラーとしてこのズームはかなりヒットしていました。このマウントはF2.5のレンズに使うと、不都合だったわけです。良いなと思って複雑にすると、大概うまくゆかない、シンプルイズベストというのが、多くの場合当たっているように思います。
F2.5の広角は24mm,28mm,35mmとありますが、この28mmが一番癖が強く、ボケが暴れます。コンピュータ設計じゃ無かったんでしょうね。28mmF2.5としては結構大柄なレンズであるにもかかわらず、結果的には良くなかった。当時は失敗作の分類だったのでは無いかと思っています。
ただし今となってはおもしろいボケが楽しめる、あたりのレンズです。